2012年5月9日水曜日
竹内 浩三
竹内浩三という詩人がいました。
宇治山田高等学校の前身である宇治山田中学校の出身です。
1921(大正10)年、伊勢に生まれ、1945(昭和20)年 フィリピンで戦死をしました。
「宇治橋」
ながいきをしたい
いつかくる宇治橋のわたりぞめを
おれたちでやりたい
ながいとしつき愛しあった
嫁女(よめじょ)ともども
息子夫婦ともども
花のような孫夫婦にいたわられ
おれは宇治橋のわたりそめをする
ああ おれは宇治橋をわたっている
花火があがった
さあ おまえ わたろう
一歩一歩 この橋を
泣くでない
えらい人さまの御前(ごぜん)だ
さあ、 おまえ
ぜひとも ながいきをしたい
こんな詩を残した人です。
昨年度は早稲田大学の先生と学生が本校の生徒と一緒に朗読会を行いました。
そして、今日、中日新聞に伊勢市で朗読会が開かれるという記事が載りました。
主催される方も山高前身の山中・山女の出身の方だそうです。