おとといに引き続き、エッセイコンテストで入賞した作品を紹介します。
大阪経済大学主催の「17歳からのメッセージ」で銀賞を受賞した3年生の上村さんの作品です。
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私の「好き」なもの
上村 優依
ぱしゃり、ぱしゃり
私はこの街とこの写真機が好きだ。この街には海だって山だつてある。温かい人もいるし、方言だってある。都会に比べたら便利な交通手段も少ないし、高いビルもないけど、私はあまり気にしていない。この写真機だって一緒だ。フィルム式でちょっと重いけど、そこが余計に好きだ。モノクロフィルムも、現像に何時間もかかるところもとても気に入っている。
私は月に何度か写真を撮るために「この街」の色んな場所へ行き、そこで出会った人とその場所の風景を撮影する。いわば写真機をさげて「この街をもっと知るために旅する」小さな一人旅である。
先週、私は定期船に乗り答志島へ撮影に出かけた。ここに来るのは何度目になるだろう。晴れの日ならば、島の人たちの漁の活気で港はとても明るい。人々の元気な声が飛びかい休日ならば各々の家族が総出で作業に勤しんでいる姿が見られる。一人旅の終わりに港で定期船を待っていると港のおばあさんが今日もこれか?と話しかけてくれた。カメラのジエスチャー付きで。
私は小旅行する度に「この街」が好きになる。自分の芸術とか創造力とか難しいことはまだまだだし、たくさん失敗もするけど、この写真機と一緒にまた小旅行しようと思う。今できることを今やることに意味がある、そう信じてこれからもシャッターを切ってゆこう。
上村 優依
ぱしゃり、ぱしゃり
私はこの街とこの写真機が好きだ。この街には海だって山だつてある。温かい人もいるし、方言だってある。都会に比べたら便利な交通手段も少ないし、高いビルもないけど、私はあまり気にしていない。この写真機だって一緒だ。フィルム式でちょっと重いけど、そこが余計に好きだ。モノクロフィルムも、現像に何時間もかかるところもとても気に入っている。
私は月に何度か写真を撮るために「この街」の色んな場所へ行き、そこで出会った人とその場所の風景を撮影する。いわば写真機をさげて「この街をもっと知るために旅する」小さな一人旅である。
先週、私は定期船に乗り答志島へ撮影に出かけた。ここに来るのは何度目になるだろう。晴れの日ならば、島の人たちの漁の活気で港はとても明るい。人々の元気な声が飛びかい休日ならば各々の家族が総出で作業に勤しんでいる姿が見られる。一人旅の終わりに港で定期船を待っていると港のおばあさんが今日もこれか?と話しかけてくれた。カメラのジエスチャー付きで。
私は小旅行する度に「この街」が好きになる。自分の芸術とか創造力とか難しいことはまだまだだし、たくさん失敗もするけど、この写真機と一緒にまた小旅行しようと思う。今できることを今やることに意味がある、そう信じてこれからもシャッターを切ってゆこう。