2012年1月19日木曜日

人権委員会だより 第6号


 今回は昨年末12月16日に行われた『わっか』公開についての模様をレポートしたいと思います。
『わっか』とは、『南勢地区人権を考える高校生サークル等交流学習会』の通称です。南勢地区の高校生が年に数回集まって、自分が常日頃思っていることなどを出し合い、それについて意見交換をしています。
 今回の『わっか』には、本校から2年生6人が参加し、多文化共生について考えました。南勢地区の高等学校に在籍しているブラジル国籍のAさんにゲストとして来てもらい、『日本に来た当初のこと』、『日本とブラジルの違い(習慣、意見の伝え方、etc)』などを話してもらいました。

Aさんは、小学校5年生の時に、ブラジルから日本に家族で移住してきました。屈託のない明るい性格で、話す内容もとてもポジティブなものでした。Aさんの話を聞いた後、小グループに分かれて、いろいろな学校の生徒と意見交換をしました。

 感想を読んで、ちょっと興味あるなぁと思った人、来年はぜひ参加してみてください。

〔感想の一部〕
 最初は、「こんな苦労があった。」とか「いじめにあった」とか、そういう話を聞くのかなと思っていました。でも、実際は全然違って、「日本に来て苦労したことは何ですか?」という質問に対して「ん~。看板が全部漢字とかひらがなで書いてあるから、それが読めへんだことかな。」と伊勢弁ばっちりの答えが返ってきて、もっとなんか重い内容が出ると思っていた私は、とても拍子抜けしてしまいました。
 自分はけっこう人見知りするたちで、上手に話せるか不安やったけど、グループのみんないい人で、海外に留学経験のある人もいて、本当にいろんな話が聞けて楽しかった。

・「ブラジル人は自分の意見を人に伝える時に、”人に考えを伝えること”を優先し、日本人は”人を傷つけない子をと”を優先する」というAさんの意見が特に興味深いと感じた。(中略)外国の人に対してだけでなく、クラスでも家でも、違いを認め尊重し、理解することはとても大事なことなのだと改めて感じた一日になった。