2012年12月26日水曜日

17歳からのメッセージ(2)

今日はこの冬一番の寒さ、多くの課外授業が行われていますが、暖房があっても参加人数の少ない講座では少し冷え込んだようです。

さて、引き続き大阪経済大学主催の「17歳からのメッセージ」で銀賞を受賞した3年生の中川君のエッセイを紹介します。

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祇園祭
                                                 中川 晋作

 私は小さな漁業の町に住んでいる。近所の人の顔と名前はもちろん知っている。通っていた中学校も人数が少なくなり隣の地区の中学校と合併になる。そんな小さな町にも夏になると大きな祭がある。
 その祭は祇園と言われている。町内会の人や笛を吹いたり太鼓を叩いたりしている若者を乗せた大きな山車を町の人々が引っばり町内を一周するというものだ。山車には百八十メートル程の縄が付いていて数百人で引っぱり町内を練り歩く。
 山車で笛や太鼓を叩くには本番に向けて二ヶ月程練習しなければならない。土日以外毎日二時間町内会の人に教えてもらう。一年生の夏初めての練習。地獄だった。本当につらかった。九人程で太鼓や笛を合わすのはとても大変で二時間を越えることなどは普通であった。休憩の時に出てくるアイスだけが唯一の楽しみであった。
 そんな地獄の練習に耐えて迎えた本番。天国だった。つらさは練習の時の比にならないが町の人の応援やからかいにくる友達。全てが新鮮で楽しかった。町を回り終わった後町内会の人や今まで顔しか知らなかった大人の入とご飯を食べる。本当に楽しくて来年もやろうと心に決め実際高一高二と続けてやった。 今年も祇園の季節がやってきた。また地獄の練習がやってくる。